青葉の楓 〜六浦〜 mutsura

 

ふいの 時雨の 

おとずれに 

 

先立ち 染まる 

我が 色が

 

 

阿字が池に 

映り込んで 

 

畏れ 多き 

神の 仕業と…

 

 

 

歌に 詠まれし 

その日 から 

 

誉れ となるも 

恥ずかしや…

 

 

我が身は ただ 

この 世界に 

 

授けられた 

草木の群れよ…

 

 

 

蒼き身の まま 

山風に 

 

この身を あずけ 

たわむれて

 

そより そより 

そよぐ だけの 

 

そんな 日々が 

望み なのです…