心象風景☆季節☆時

 僕の あこがれは  君 で  君の あこが れは   ぼくの   ともだち  僕の ともだちは   いつも  遠い 瞳で  どこかを みていた  こころは   自由 な   しゃぼん玉  風に   くるくる  飛んで   はしゃいで  苦しい ことは  なにも なかった  いったい 誰が  決めたんだろうね  あのころ には  もう…   戻れない と

昔は 町に ひとつづつ 鍛冶屋 仕立て屋 ふとん屋 おけ屋 なりわいびとが 軒列ね 八百屋 卵屋 魚屋 肉屋 冬が近づく 季節には 炭や 練炭 燃料屋の ハタ屋 夕ぐれどきに そそられて 蕎麦屋 うどん屋 ラーメン屋 寿司屋さん 町を 出ずとも 事足りました 困ることもなく 暮らしてたよね あのころ ちゃりんこ飛ばし おつかいに...
ながい ながい 石段を ひとつ ひとつ ふみしめて かよいつめた 歳月の  永き みじかき あめの あめの 奥の院 先立つひと やすらか か ながらえてる 身を詫びて 朝な 朝な に 迎えられる その日まで かよいつめた 歳月に この身 すべて 清められ ゆめに 旅立つ

ぼんやり 眺めてる  出てゆく 店のドア  笑うしかない こんな夜   聴かせたはずの  あの歌を 歌いだす いつもの テーブルに  ぽつん と運ばれた 頼んだままの ロゼ色が やけに強がる 君のよう  泡だけが 演じてる 今しがた 無邪気に 戯けながら 居た君を たとえば どの言葉  たとえば どの仕草 わかるはずない 糸口を ...

                          もしもの扉  開けて  叶うこと  信じてよ     閉じた ココロの 奥に  眠る おまえが  つぶやく こだまの ような  ささやきは  奇跡 おこす  最後の 声 二度は 告げぬ  一度きりさ   逃げ道 なら  ころがっている もしもの扉 を閉じて  とどまる 世界は 今日も 見飽きた空...

石だたみの この街は  ぼやけた 懐かしい香り ゆうぐれに 灯(とも)りだす  ありふれた 灯(あか)りの中に 風になっても 嵐になっても  笑い合い 歩いた 倖せと 気づかない  いたづらな日々が うたう あの頃の ふたりなら  この手を すりぬけた場所で 空を超え 星を超え  いまも 微笑みあうのでしょう いつだって 誰も  出逢っているだけ...

旅立つの?  この うでから  ありがとう  そして さよなら 消えてゆく  空の 彼方へ  祝福の ベルを  鳴らそう 陽の ひかり  無償の めぐみを  浴びながら  きらめき 抱いて 悩める日  雨の日 さえ  注がれてた  雲の うえから いつだって  空を 見上げれば  そこにいて  あなたは 微笑む とけてゆく  広い 宇宙へ  誰でもない ...

※最下部に、朗読用の詩を載せています。

いつのまにやら  あの日 憧れた  あの人の  年を 超えて  生きてる ときは 巡って  すべてを 変えた  この街 さえ 風の匂いは どこへ  土の薫りは どこへ ありのままに 年老い  枯れてゆく日は  どこへ どこへ 心寄せては 傷つき  泣き笑う日は どこへ 無垢な 怒りは  どこへ  投げた 波紋は  どこへ どこへ いつのまにやら 人は...

遠くに 鐘の音  もう 5時か     ゆうげが 待っている  ひきあげよう 汗まみれの シャツは  乾く だろう                           自転車 帰り道の  そよ風で オレンジ 色の   街工場  今日も ありがとう とろとろ 暮れてゆく  西の空  とばり 降りる前に  ひきあげよう 今年は まずまずの  豊作だ...

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