或る女の回想☆物語

惑いの 乙女よ  故郷の 駅の 片隅で ひとり  寂しさに 震え  彼方に 見据えた  まばゆき 憧れ  抱きしめ 幽かに  ため息つく  不安げな 瞳のなかに  燃え盛る 炎の色は  朧げな 車窓に  紅々 映る 己行き 最終列車  己行き 最終列車  ずっと 背中に  折り畳まれて 眠ってる  見えない 翼   広げる 場所を 探し さまよう...

運命とは 何でしょう  絵のようなもの ですか くもり空の下 惑わされたら  真実も 遠くなる      タロットカード めくる様に  目の前に 訪れた                          予期しない 出来事  再びの 出逢いが 時をとめて 絵画を描く                           生まれたての 宇宙が ...

*この詩の下にご紹介していた「或る女の回想」の物語  は、梅吉サイトの「絽摩の窓」の頁に移動しました。

螺鈿の花 のような  すべてが 夢のような  ときの なかを  踊り 狂う  名もなき 天使 ありふれた  路地裏の  暗闇の 片隅で 薄れぬまま  からみついた影  身に まとい なにも この現世に  怒りも 哀しみも ない だからとて  安息の 場所さえ 探すのを  やめてしまった と いうの 暗闇の 静けさに  耳鳴りを おぼえれば 遠い 日々の ...

嘆きの 傍らに  咲く花 だけを見て 憧れてた ゆめみる ときは 流れて  身をこがしてる 瞳は うつろ 朝まで 踊り明かしたら  その手をはなし 去りゆくもがな 壊れた花瓶は 棄てて  お気の召すまま 花よ 大地へ ままならないから 焦がれて 燃えてる そんなもの だから 愉しみなさい ハナウタまじりで すりぬけてゆけば...
 吹き荒れる 砂よ    照り返す 陽射しよ  永遠に 続く  営みの なかを    家路へと 向かう  坂道で 出逢った女は  黒い ベールに  身を 包み   すぎる すぎる  摩天楼 には  琥珀色の 光が灯り  さあ 着いたよ  ベールを 脱いで  女だけの   愉しい 宴を   はじめよう  格子の 窓から  通りの 男たちを  のぞく hum…...