己行き最終列車

 

惑いの 乙女よ 

故郷の 駅の

 

片隅で ひとり 

寂しさに 震え 

 

 

彼方に 見据えた 

まばゆき 憧れ 

 

抱きしめ 幽かに 

ため息つく 

 

 

不安げな 瞳のなかに 

燃え盛る 炎の色は 

 

朧げな 車窓に 

紅々 映る

 

 

己行き 最終列車     

 

己行き 最終列車     

 

 

ずっと 背中に 

折り畳まれて

 

眠ってる 

見えない 翼

 

広げる 場所を 

探し さまよう

 

 

己行き 最終列車     

 

己行き 最終列車

 

 

幾度も 

季節は 巡る 

 

あの瞳 

変わらぬままか  

 

終着駅は 

見つけられたか

  

 

己行き 最終列車     

 

己行き 最終列車

 

 

惑いの 乙女よ 

故郷の 駅の 

 

片隅で ひとり 

寂しさに 震え 

 

 

彼方に 見据えた 

まばゆき 憧れ 

 

抱きしめ 幽かに 

ため息つく 

 

発車 オーライ