むすうのかけら

 

 

なにもかも 忘れ 

 

生まれ落ちたよ

                         

 

無数のかけら として 

 

迷い子のように

                         

 

故郷も 忘れ 

 

還る日も 忘れ

 

 

 

そのひとみは 空を仰ぎ

 

まだ見ぬ 地平へと 

 

駆けだした

 

 

                         

散り散りに なった 

 

たましいは 

 

いつしか 埋もれてく 

 

鎧のなか

 

 

 

奪い合い ながら 

 

悲しみに くれても

          

 

いくとせを 

 

越えて 来たのは

 

なにを 探すため 

 

どこへ 還るため

 

 

空を 仰ぐ 

 

ひとみたちよ

 

どこから 来たのかを 

 

探せ

 

 

かけら たちを 

 

つないだなら

 

 

同じ 故郷を 

 

想い出すだろう

 

 

想い出す…