ガス燈

 

 

石だたみの この街は 

 

ぼやけた 懐かしい香り

 

 

ゆうぐれに 灯(とも)りだす 

 

ありふれた 灯(あか)りの中に

 

 

風になっても 嵐になっても 

 

笑い合い 歩いた

 

 

倖せと 気づかない 

 

いたづらな日々が うたう

 

 

 

あの頃の ふたりなら 

 

この手を すりぬけた場所で

 

 

空を超え 星を超え 

 

いまも 微笑みあうのでしょう

 

 

いつだって 誰も 

 

出逢っているだけ

 

そして 別れるだけ

 

 

いまは ただ みつめてる

 

通りすぎた日の 刹那が 

 

永遠に すりかわる

 

そんなことも ある