アンドロイドの憂鬱

  

  浮き世話に 花が咲き

  にぎやか師が

  あふれていた

 

  にんげん様が 主人公 

  灯る あかりと 

  笑い声

  

  夜毎 陽気な花宴 

  猫も 月夜に 夢ごごち

 

  その日暮らしの

  気ままさよ 

  明日のことなど 

  風まかせ

 

  やがて 

  誰もかれも みんな 

  行方なき 方舟に 

  乗り

 

  操るものも 黒幕も 

  わからぬ ままに 

  先急ぐ

 

 

  いつの間に 僕ら 

  知らぬ間に ほうら

 

  こんなとこ まで

  来て しまった 

 

  気づいてみれば

  

  街並は 様変わり 

  物欲の ふきだまり

 

  そんなに 急いで 

  どこ ゆくの? 

 

  みんな みんな

 

 

  ここは 

  アンドロイドの街 

 

  小さな マシーンを 

  持ち あるき

 

  マニュアルさまが

  主人公 

 

  ゆめも希望も

  他人まかせ

 

  軍隊の行進 みたいな 

  完璧な列から 少し 

  はみ出してみれば

 

  見える景色も 

  変わったりして~

  

  あれ?おかしい

  シアワセじゃない 

 

  気づく者は さひわひ

  

  いつのまに こんな

  世の中に なったのか

 

  夜空に 浮かぶ 

  お月さま 答えとくれよ

 

  いけすの鯉 と

  気づいたら 

 

  死ぬ気で

  陸に 飛んでみよう

 

  両生類を 見習えば 

  突然変異 

  えぼりゅうしょん

 

  ともに めざすは 

  シャングリラ

 

  歌うよ 

  シャングリラ 

  共に 手をとり

 

  浮き世話に 

  花 咲かせ