あなろぐまんの悲劇

 

ねえねえ 

キミはそう 

 

子どもの頃から 

そうだった

 

何か 創るのが 

大好きで 

 

そのまんま 

オトナ になった

 

三度の ごはん 

そっちのけ 

 

眠る時間 さえも

おかまいなしに 

ムチュウは 加速

 

君が生んだ 作品(ステキ)  

街に どんどん 

溢れ 出して

 

色とりどり 

みんなの 願い 

次々 叶えてあげたね

 

バラ色 ハッピー 有頂天 

キミも 街も みんなも

 

じだいが 

キミに 追いついた 

そして キミを呑み込む

 

そんな キミを 

ぼくは いつも 

心配ばかり していた

 

走りすぎて 

壊れちゃうよ 

キミは 最近 すこし変

 

自由(ゆめ)の あなろぐ 

消えてゆき 

 

デジタルに

すり替わる

 

だけど キミは 

デキタルが キライ! 

 

な・の・に…

 

じだいが キミを 

離さない 

昨日 今日も 明日も

 

みんなが 

キミに 夢を乞う 

キミは 叶え続ける

 

キミは 

いつのまにか 

哀しい マシーン 

に 変わってゆき

 

わけ わからず 

それでも 走る 

 

泣き笑い さえも 

忘れて

 

ぼくの声 

なぜ 届かない 

 

昨日も 今日も 

明日も?

 

連絡手段は 

メール しかない 

 

だ・け・ど…

 

キミの キライな 

電子文字 

 

なにも 伝えられない

 

レイテツ デジタル 

電子文字 

 

胸が はりさけそうだー

 

昔から 大好きさ 

だから ハートを

壊さないで

 

お願い 

キミを 自由にして 

ほんとのこころに 戻して

 

見えなくなったんだね 

とても 大切なもの

 

それは キミの 

こころと 自由さ

 

キミの ハート りばてぃ 

いつか 気づいておくれ

 

キミを 守れるものが 

キミの 奥にあること

 

キミの 奥にあること