ウェルバにて

 

ある朝 ある街の 

 

にぎわう 広場に

 

 

わたしは 立っていた 

 

いつのまにか

 

 

見知らぬ 異国の地 

 

太陽の 情熱と

 

月の 妖しさが 

 

交じりあう国

 

 

ふたつの神々が 渦巻く 

 

歴史の なかで

 

生まれたコンパスが 

 

そこかしこ

 

 

ベールを 脱ぎ捨てて 

 

仮面(前世)を はぎとって

 

裸足で 踊ります 

 

恋のジレンマ

 

 

恋なんて 憎らしい 

 

止まらない振り子 繰り返し

 

押し寄せて 引き返す 

 

月の満ち欠けに まどう波

 

 

気づけば 瞬く間 

 

ひと晩 あけた朝には

 

生粋のヒターノが 

 

そこかしこ

 

 

街から街を 渡り 

 

路地裏 舞台代わり

 

踊り続けてた 裸足のまま

 

                         

飛んでゆけ なにもかも 

 

あの馬車に揺られ みたユメも

 

 

この唄に 身をまかせ 

 

夜明けまで踊るよ 

 

Mi amor