蜃気楼

 

 

古い 巻き絵に 

 

描かれていた 

 

夢の都へ 続く 

 

手がかり

 

 

風に とばされ 

 

どこへ 消えたの?

 

砂丘の 彼方 

 

なにも 見えない

 

 

だけど 向かうさ 

 

導く ものが 

 

なにも なくても

 

 

一番星が 夜を連れて 

 

お伽噺を ささやき出す

 

この空 満天に 

 

ah~

 

 

飢えた 毒牙を 

 

むき出す おまえは

 

いまじゃ 気のいい 

 

旅の 道づれ

 

 

砂丘の 海は 

 

つらくは ないか

 

わずかばかりの 

 

獲物 たよりに

 

 

砂に 身をひそめ 

 

朝な 夕なに 

 

生命 つないで

 

 

記憶の都が 俺を 呼ぶ 

 

彼方に 揺れるは 

 

蜃気楼

 

 

ゆめ まぼろしでも 

 

ah~ 

 

 

愛しき都が 

 

呼んでいる 

 

 

そこには 

 

すべてが 待っている

 

 

記憶の 都が 

 

呼んでいる

 

愛しき 都が 

 

呼んでいる