見渡す 限りの
なんという 色
響きあう ように
織りなす さまは
いにしえ から
彩の國で
愛でられてきた
こがれる ほどに
ときめく 色は
雲から 雲へ
ひらひら 渡る
天女が 落とした
ゆめの 衣
美空の 蒼さに
映える 緋色
林道に 敷きつめて
御堂へと 続く
見上げた 先には
幾千の 色の手
秘めやかに
よこたわる
ときのない 暇
さまよい 歩けば
いにしえに 出逢ひて