四季彩

 

同じ星に 生まれ 

違う土地で 生きて

 

はぐくまれた 色は 

それぞれ うつくしい 

 

 

島国で 生まれた 

四季彩の 織りなす

 

愛おしい 香りは 

ふるさとにも うすれ 

 

 

ときは 過ぎる 

あわただしく

 

いまを うまく 

やり過ごして 

 

駆けぬけたら 

なにが 残る 

 

こなしたもの 

かぞえてみる?

 

 

行き急ぐ 世界の 

駆け足が 聴こえる

 

消え失せてくものに 

誰も 気づかないで

 

 

失いかけていた 

心の 色彩を

 

たわいもない日々に 

散りばめてゆこうか 

 

 

ただ 生きてる歓びさえ 

感じられるものが あれば 

 

それでいいと 思えたとき 

足を止めて 振り返ろう

 

めぐりめぐり 過ぎる 

それぞれの 季節の

 

息づかい 聴こえる 

心 澄ませてれば

 

 

 

背中押され 肩を叩き 

無駄に競うことは やめて

 

知らず知らず ときの波に

踊らされた日々を 超えて

 

 

遠い遠い 昔 

大和の国で みた 

 

東雲が流れる 

いまも 空の下を

 

薄紫色の 

夜明けの ひめやかさ