晴れた 日曜
午前 10時
ねぼけ まなこで
時計 のぞく
天気予報は
みごと ハズレ
今日は ふたりで
丘へ ゆこう
これからの
こと なんて
なにも
わからないけど
なんとなく
懐かしい 街を
見下ろし 思う
ここで 暮らそう
ずっと ずっと
のんびり ゆこう
風に 吹かれ
郵便屋さんが
声を かける
『速達ですよー』
薪の お風呂の
煙が 立つ
ここは ゆっくり
時が 流れ
街の 空気は
やわらかいね
にぎやかな 都会は
ゼンマイ仕掛け みたい
秒刻みで 動く
ひとごみに
紛れてた
緑の 丘に
腰を おろし
晴れた 空には
雲が ぷかり