サムシングマジック1〜異国にて〜 Something Magic part-1

 

もう どれくらい 

時が 経ったのだろう

 

気が 遠くなるほど 

なのかもしれない 

 

それとも 束の間

 

 

鏡の なかの 

わたしが 問いかける

 

いま 目の前の

あなたは 誰なのかと 

 

あたりが 渦を巻く

 

 

見た事もないはずの 

異国の 地に

 

懐かしい風 

吹き抜けてゆく 

 

あれは 遠い日の わたし

 

 

月夜の沙漠に 煌めく砂

さざめく 波間に 

委ねた 時間

 

 

待ちわびていた 

あなたに 逢える日を

 

月明かりさえ 

ときめいているように 

 

心を照らし

 

 

葉影の 向こう 

あなたが 立っていた

 

薄い ヴェールの扉を 

開け 放して 

 

わたしは 駆け出す

 

 

この 手のひらに 

浮かんでは 消えてく

 

とぎれとぎれの 

記憶の 欠片たち

 

ああ はかない 出来事

 

 

 

月夜の 沙漠を 

駱駝に 乗り 

 

彷徨い 歩いた 

時を 忘れ… 

 

 

 

現在も 過去も 未来も 

ひとつに なって

 

刻まれた ぬくもりだけが 

この手に 遺る

 

 

語りかけてよ 

あのとき 逢った 

 

あなたが どこかに 

もしも いるなら

 

あなたが どこかに 

もしも いるなら

 

  

 

遥かな 昔と 

現在を つないで 

 

あなたが わたしを 

呼ぶ声が する