プレアデスのブルー

 

凍てつく 夜空が 

やけに 身にしみるね

 

遠くで ガタゴト 

鳴り響く 列車の音

 

 

数えた季節の 

順序も なにもかも

 

わからないほど 

永い 時間が すぎた

 

 

華やいだ 街では 

ただ 影をひそめて

 

遠慮がちに 光る 

冬の 蒼い 昴

 

 

穏やかな 

あの故郷(くに)では 

輝いていた

 

ここが 落ち着ける 

自分の 空だと

 

 

どこで どんなに 

強がってみせても

 

裸の 心に 

弱さを あわせもつ

 

 

あいつも おまえも 

あえいでる ほんとは…

 

無理をしている 

自分に 気づかない

 

 

近すぎて 見えない 

遠すぎて 恋しい

 

知りすぎたくは

ないくせに 

すべてが 欲しくなる

 

 

受け止めてあげたい 

だけど 

言葉は 宙を舞う

 

 

何度も 繰り返す 

ジレンマの向こうで

 

 

たどり着く 

似合う 場所に

 

 

かじかんだ耳に 

 

音のない ぬくもり

 

聴こえてきたなら…