捨てられた人形の館

 

絵空事 ちりばめた 

 

街並は 遠ざかり

 

 

西の森の 奥深く 

 

その館が 見えてくる

 

 

今宵 また 連れられて 

 

幽閉の ドアが開く

 

 

静寂を ひき裂いた 

 

鳥たちの 羽ばたきは

 

声のない 饒舌が 

 

語りだす 信実を

 

 

告げるため 

 

創造の源 へと 

 

急いでる

 

 

捨てられた ものたちの 

 

やすらかに 眠るさま

 

癒されよ この館で 

 

戒めは 果たされよう

 

 

 

「魂がない とでも

 

 思っているの

 

 あたしたちに…」