夢奏

 

形のないものを ひとり 

追い 続けてきた 

 

なに ひとつ 確かな 

手ごたえの ないままに

 

めまぐるしく 時は 

悪戯に 過ぎてゆくのに

 

行き場の ない 

いらだち だけ 

胸を かすめた

 

おとなになる と言って 

背を向けてゆく ひとに

 

何度も 手をふりながら 

虚しさを かみしめた

 

でも 巡り会えた 

同じ 瞳をしてる

 

明日追う あなたと 

夢を 奏であおう

 

 

振りまわされていた 

自分の心 つかめずに

 

思い悩む たびに 

答え 見つけだしてた

 

嘲笑う 瞳に 

気づくことが 

あるとしても

 

胸に うずくものが 

本当なら それでいい

 

陽が昇り 沈んでゆく 

今日の日は 二度とない

 

限られた ときのなかで 

輝いて いられたら

 

ああ きらめきを 

いつも 残したい

 

たとえ いつの日か 

すべて 消えるとしても 

 

自由な心は 永遠に

果てしない 

世界に 向かって

 

飛び続けて ゆくだろう

 

 

飛び続けて ゆくだろう

 


1994年、diablesse(女トリオバンド)初ライブにて演奏