風の旅人 e'tranger

 

 夜明け前に 見ていた 

 

 不思議な 夢

 

 

 この世界 ふたりだけ 

 

 取り残されて

 

 

 ただ 寄り添っていた 

 

 ときのない部屋

 

 

 目をあけると そこには 

 

 ざわめきが あふれ

 

 

 あなたと わたしの  

 

 距離の あいだを

 

 

 埋めるように 広がる 

 

 むげんの うつつ

 

                                                             

 こころに 響くもの 

 

 やさしい あなたの声

 

 

 こころに 届くもの 

 

 懐かしい あなたの声

 

 

 

 行く先も わからない 

 

 時の 流れに

 

 

 この身を まかせながら 

 

 紅の 空

 

 

 吹き抜ける わたしは 

 

 風の 旅人

 

 

 いつかは うすれてく 

 

 すべてに 時は注ぎ

 

 

 いつかは ゆめの はて 

 

 ひとりの 孤独を 知る

 

 

 心は もろいもの 

 

 だから すべて 愛しい

 

 

 限りある 出逢いなら 

 

 永遠に 胸に刻もう

 

 

 

 迷いの はてにある 

 

 おだやかな 陽のなかで

 

 

 ふたたび 巡り会おう 

 

 記憶に 呼び寄せられ

 

 

 みはてぬ世界を 追う 

 

 誰もが 

 

 みな 旅人