はるか 遠い 遠い日
聞いていた 水の音
泡と泡が たわむれ
マゼンタ色に とけて
涙で できた海は
透きとおる 痛いほど
せつなくて 懐かしい
ぼくの 生まれた場所
トゥルル…
誰を求め さまよってる
何を求め 渇いている
気づかぬふり 走ってきた
はぐれたまま 君はどこへ
風吹く街 渡り続け
流れてきた ひとりだけで
欲しい夢 ばかりで
捨ててきたものは なに
立ち止まり 見渡せば
春が ほほえんだのに
あの海へ 還りたい
思うまま 泳がせて
こどもを 諭すように
ぼくを 包みこんで
トゥルル…
あたりまえと 思っていた
海も 風も ぬくもりさえ
気づけば ただ 哀しいほど
できすぎてる 虚しい日々
母なる海 探しに行こう
辿り着いたら 眠らせてよ
疲れきった この身体を…