月のなまえのおぼえうた

 

お正月 

仲 むつまじく 親族で 

年の始めを 迎えましょう

わたしは 睦月 

むつまじい月です

 

 

重ね着の羽織 一枚 外したら 

まだまだ 寒い 変わり目の

わたし 如月 

新芽の季節です

 

 

春めいて 

弥生い茂る 草や 木に 

空も おぼろに 霞みます

わたし 弥生の 

桜咲く 月です

 

 

桜散り 

卯の花 匂う 門出には 

旅立つひと 見送るひと

わたしは 卯月 

苗植える月です

 

早苗月 

南風が 運んで来る 

芽吹きの魔法(あいず) 枝先に

わたしは 皐月 

新緑の月です

 

水を引く 

田植えあとは 空の鏡 

梅雨の 合い間の まぶしさや

わたし 水無月 

育てと 祈ります

 

 

穂含月 

稲穂が 実りはじめたら 

七夕飾り 短冊に

しるす 文月 

なにを したためましょう

 

葉落ち月 

穂張り月に 初来月と 

様々に 呼ばれたけれど

わたしは 葉月 

いまじゃ 夏の盛り

 

夜長月 

稲熟月 寝覚月 

秋に向かひて もの想ふ

わたし 長月 

けれど 居座る夏

 

 

 

神無月 

いわれはあれど 神の月 

八百万の神は どちら?

どこに おられても 

神祭る月です

 

末つ月 

竜潜月 食物月 

神楽月 とも言うけれど

わたし 霜月 

冬に 向かうところ

 

年の瀬に 

先祖供養に 駆けまわる 

お坊さまに あやかりましょう

わたし 師走の 

締めくくる月です