明烏夢泡雪

 

 

淡い 白雪 

 

灰の そら 

 

庭に わが身に 

 

舞い 落つる

 

 

なんの 因果さ 

 

今生は…

 

 

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きのふの 花は 

今日の 夢 

 

今は わが身に 

つまされて

 

義理 といふ字は 

是非もなや 

 

勤め する身の 

儘 ならず

 

この 苦しみに 

引きかへて

 

 …(新内節より引用)

 

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一場の 夢か 

その 姿 

 

つのる 想いの 

まぼろし と 

 

気づかぬ ままに 

果てゆけば

 

面影 抱いて 

去る ものを 

 

乱るる ままよ 

 

狂気沙汰…

 

 

淡い 白雪 

 

灰の そら 

 

 

庭に わが身に 

 

舞い 落つる

 

 

なんの 因果さ 

 

今生は…